富士山えほんの会

第一回おはなしえほんの講座

きゅうりのきゅうべえです。

今年度最初の一般公開研修会「おはなしえほんの講座」のお知らせが完成しました。

第一回おはなしえほんの講座のお知らせ

主な内容は以下の通りです。

日程:平成24年6月23日(土)
会場:三島市社会福祉会館(静岡県三島市南本町20-30)
講師:西本鶏介さん(児童文学者・昭和女子大学名誉教授・富士山えほんの会顧問)
内容:「最近の絵本や童話について」

お知らせ下部の「参加申込書」を郵送またはFaxしていただくか、メールフォームからお申し込みいただけます。

富士山えほんの会ホームページもご覧ください。


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まちのいぬといなかのかえる

絵が最高に魅力的な絵本です。
写実とデフォルメが全く違和感無く混在している事に驚嘆し、擬人化されていないのに表情豊かな犬と蛙の造形に感動します。
そして、光と影、雪や水の感触と温度、雪の静けさや夕立の騒がしさまでが伝わって来る、繊細で暖かな水彩画にすっかり魅了されました。

ストーリー展開はとてもシンプルなのですが、テーマはとても哲学的で、人生観(犬生? 蛙生?)にも踏み込んでいるように読み取れます。

ある年の春、街の犬が田舎を訪ね、蛙と出会います。


 「なに してるの?」まちの いぬは たずねました。

 「ともだちを まってるの」いなかの かえるは、
 にーっと わらって こたえました。

 「きみを ともだちに しても いいけどね」


友達になった二匹は互いに街の遊びや田舎の遊びを紹介し合って過ごし、春、夏と季節は美しく巡っていきます。
秋、蛙は少し疲れた様子で思い出に浸るようになります。
冬、犬は雪と氷に閉ざされた田舎を、蛙を探して走り回りますが、ついに見つけることはできません。

そして、次の春、犬はシマリスと出会います。


 「なに してるの?」いなかの しまりすは たずねました。

 「ともだちを まってるの」まちの いぬは、
 かなしそうに こたえました。

 でも、それから まちの いぬは
 にーっと かえるわらいを して、いいました。

 「きみを ともだちに しても いいけどね」


人生の喜びと悲しみ、出会いと別れ、成長と老い、種族や年齢を超えた交流を静謐に描いた作品です。
地の文では犬と蛙の心情描写は全く行われず、それが美しい絵の魅力を際立たせているのですが、子ども達にとっては少し難解かもしれません。
でも、心のどこかにしまっておいて、いつか理解してもらうのでも良い、そう思わせてくれる素敵な絵本です。

5歳児位からの読み聞かせにオススメです。

【Q】

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トラのじゅうたんになりたかったトラ

原書の初版は1979年ですから、とても息の長い絵本ですね。
昔話風のストーリーに、コミック風の絵が意外にもマッチして、独特の雰囲気を醸し出している、不思議な魅力の絵本です。

年老いて獲物を捕れなくなったトラは、絨毯になりすまして王様の宮殿に忍び込みます。
食べ物やねぐらに不自由しなくなったのも良いのですが、トラにとって一番嬉しかったのは皆と一緒にいられることでした。

しかし、困ったことが起きます。
安逸な暮らしをしていたトラは、太って毛並みも良くなり、絨毯になりすますには綺麗になり過ぎたのです。
ばれてしまうのは時間の問題、と思っていると、さらなる事件が起きて急転直下、一件落着!

前半のコミカルな展開と、後半のサスペンスが良い対比を為していて、比較的長めの作品なのですが、子ども達を飽きさせません。

4歳位からの読み聞かせにオススメです。

【Q】

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なにをたべてきたの?

初版が1978年ですから、もう30年以上読み継がれてきた、定番の名作ですね。
ブタの食いしん坊なイメージと、美味しそうな食べ物、そして食べ物の色が体に浮かび上がるという意外性が子ども達を惹きつけます。
体が少しずつ長くなっている事に気付いた子どもは、大発見をしたように歓声を挙げますし、しろぶた君が坂道を転げ落ちていくシーンで、食べ物の色が混ざり合うと「きれーい…」と見惚れます。
シンプルなのに、スキ無く構成されていて奥が深い、年齢を問わずに楽しめる絵本です。

3歳位からの読み聞かせにオススメです。

【Q】

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年長児クラスで読み聞かせを行いました

きゅうりのきゅうべえです。

連休が明けて、久しぶりにクラスに入って読み聞かせを行ったので、報告します。
今日読んだのは、次の三冊です。







動物が主人公で、それぞれタイプは違うものの、絵が魅力的な絵本をセレクトしました。

なにをたべてきたの?
は、初版が1978年ですから、もう30年以上読み継がれてきた、定番の名作ですね。
ブタの食いしん坊なイメージと、美味しそうな食べ物、そして食べ物の色が体に浮かび上がるという意外性が子ども達を惹きつけます。
体が少しずつ長くなっている事に気付いた子どもは、大発見をしたように歓声を挙げますし、しろぶた君が坂道を転げ落ちていくシーンで、食べ物の色が混ざり合うと「きれーい…」と見惚れます。
シンプルなのに、スキ無く構成されていて奥が深い、年齢を問わずに楽しめる絵本だと感じました。

トラのじゅうたんになりたかったトラも、原書の初版は1979年で、これも息の長い絵本です。
昔話風のストーリーに、コミック風の絵が意外にもマッチして、独特の雰囲気を醸し出している、不思議な魅力の絵本です。
前半のコミカルな展開と、後半のサスペンスが良い対比を為していて、比較的長めの作品なのですが、子ども達を飽きさせません。

まちのいぬといなかのかえるは、最近購入した絵本の中で、一番のお気に入りです。
まず、絵が最高に魅力的。
写実とデフォルメが全く違和感無く混在している事に驚嘆し、擬人化されていないのに表情豊かな犬と蛙の造形に感動します。
そして、光と影、雪や水の感触と温度、雪の静けさや夕立の騒がしさまでが伝わって来る、繊細で暖かな水彩画にすっかり魅了されました。
ストーリー展開はとてもシンプルなのですが、テーマはとても哲学的で、人生観(犬生? 蛙生?)にも踏み込んでいます。
しかし、地の文では犬と蛙の心情描写は全く行われないので、保育園児にとっては難解かもしれません。
今回は三冊目に読んだので、集中し切れない子どもも何人か出ました。
これ一冊だけを、じっくり読んだ方が良かったかもしれません。


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